いちゃもんスローライフ

地球の声を聞きませんか

日記

寒椿

年末は息子の住む京都に行ってきた。例年ならば雪の高速道路でしかも年末に長距離移動は容易ではない。いまだに苦手感がある私にクルマの運転は任せることのない夫が全面的に引き受けてくれている。先月の半ばから息子とは連絡が取れなかった。今までにもあったことだが、最後に電話で交わした内容は悲観的なものだった。遠くで見守るしかないと思っていた。過剰な心配をすれば息子にも分かってしまう。彼なりの美学があるようで心配が不信感からのものとして「親から自分は信用されてない」と憤るタイプなのだ。いろいろな試練を彼なりに乗り越えてきている。余計な干渉をしないで貰いたいというからには働きかけにも慎重になる。けれども心配は見る見るうちに最悪の事態を想像することに何故か歯止めが利かなくなっていった。近隣のご不幸、知人の突然死、自殺などの出来事が息子が死んでしまっているかもしれないという不安を抑えることができなくなってしまったのだった。こうなると不安は恐怖に変わっていた。息子の住む部屋から生の声を聞くまで生きた心地がしなかった。息子は携帯が壊れて連絡しなかっただけとは言うが相当悩んでいた。悩みを打ち明けてくれるので久しぶりに時間を忘れて付き合っていた。雪のないお正月だが今年も去年と同じように寒椿が咲いていた。庭に出るだけで優しい気持ちになるものだ。

-日記